書店との出合い ── 井上夢人

日販通信 2006年3月号

 自分が子供だったころの話をするとき、つい饒舌になってしまうのは、あのころの記憶がキラキラと輝いているからなのでしょう。楽しかったことはもちろん、辛かったことや苦しかったことも、すべてが輝いている。日販通信からエッセイの依頼をいただいたとき、そんな本屋さんの原風景が浮かんだのだと思います。