『佐野洋氏への返信』── 岡嶋二人

小説推理 1989年4月号

 佐野洋さんの「推理日記」は小説推理の看板エッセイでした。僕も、毎号楽しみに読み、そして学ばせて貰っていました。
 1989年1月、パリ・ダカール・ラリーの同行取材から帰宅した途端、僕は小説推理編集部からびっくりするような報せを受け取りました。佐野洋さんが「推理日記」で岡嶋二人に質問状を出していると言うのです。慌てて返事を書き、郵送しました。それを誌面に載せるようにという佐野さんからの希望に添って、この一文が公開されることになりました。