サラブレッド 1982年12月号
岡嶋の初期には、馬がらみ、競馬がらみのエッセイを依頼されることが多くありました。僕は競馬のことなどまったく知らなかったので、そんな仕事ではエピソードの詳細やデータは徳山に依存していました。とくに、競馬雑誌や生産牧場の会報など、専門知識を持った読者が想定される場合は、徳山への依存率も高くなりました。時にはこのエッセイのように、一般の読者には理解不能な内容のものもあったりしたのです。
社台ファームは競走馬の生産牧場です。馬主さんのために社台ダイナースサラブレッドクラブという組織が作られていて「サラブレッド」はその会員誌なのです。ですから、馬好きの人たちのための、これはエッセイなのですね。