集団恐怖症 ── 井上夢人

現代 1992年2月号

エッセイの依頼は、僕の場合ほとんどが付き合いのある小説誌からのものなのですが、たまに一般紙の編集部から連絡をいただくこともあります。その多くは、担当の編集者が自分が気に入っている文化人や小説家に声を掛けるという形のようです。小説現代とは長い付き合いをさせて貰っていますが、総合誌の「現代」からの依頼は初めてでした。