金の残照

小説現代 2007年12月号

「月の衝動」を書いてから10年が経ちましたが、小説宝石に短篇を書く機会がなく密かな連作《曜の告発》はそのまま放って置かれた状態でした。小説現代から短篇の依頼が来たとき、なんとなく途切れてしまったもののことを思い出しました。舞台は変わってしまったのですが、久し振りに連作の続きを書いてみることにしたのです。書き上がったものがこの「金の残照」でした。
 この次のものがあるのかどうか、僕自身にもわかりません。