ねこまんま

小説現代 2007年6月号

 僕はスポーツ全般に疎いのだけれど、この当時、テレビをつけるとサッカーの話題をひっきりなしに聞かされていた。その中で〈オフサイド〉という言葉をよく耳にした。所謂ルール違反の1つであるらしい。説明を聞いてもよくわからない。で、「オフサイド」という名前のネコの話を書いたらどうだろうと考えた。わけのわからない、存在が反則のようなネコ。ひねくり回すウチに出来上がったのが、この作品です。