左側の男

ハヤカワ文庫「夏のブックパーティー'94」(1994年夏)

記憶には、なぜ覚えているものと忘れてしまうものがあるんだろう。意識して選別してみたって絶対に思うようにはならない。だって、大事なことは忘れてしまうし、忘れたいものはいつまでも記憶から消えてくれないのだ。
そんなことを考えていて書いた作品。