夢落ち

　日本推理作家協会が70周年を迎えるに当たって、記念エッセイ集が編まれることになりました。そこに僕は「夢オチクソ野郎」というエッセイを書きました。その短文の最後に、僕は
　　「というわけで、僕は今、『夢落ち』というそのまんまなタイトルの短篇小説を書こうと考えているところです。」
　と書きました。このエッセイを書いたすぐ後に、山口雅也さんから奇想天外の21世紀版を作るからそこに短篇を、という話を貰いました。で、書いたのが、この小説です。